コラム | 夏の終わりにかく汗は

今日は8月最後の金曜日。いつもなら「夏(8月)最後の金曜日だ~!」とビアガーデンにでも繰り出す人が多かったことでしょう。かくいう私もその一人でした。

この8月26日は、二十四節気でいうと処暑(しょしょ)に入っています(処暑は8月23日頃から)。まだまだ暑い日は続くものの、暦の上ではもう秋という時季です。だから「8月」の間に何だかんだと理由をつけて、夏の最後を満喫したくなるわけですね。

そして子供たちにとってはこの土日が夏休み最後の週末。経験上、これまた戦々恐々とした週末になることが想像できます。宿題が終わっていないどころかほとんど手つかずとなると、この週末は親御さんを巻き込んで、ある意味家族総出の大イベントになることでしょう。そのため、暑さによるものとは明らかに別の汗をかきますね。ついでに涙も止まらなくなったりして(笑)

子供の頃に夏の終わりを意識したのは宿題の恐怖でしたが、ある程度の年頃になってからは、季節の行事がそれに替わりました。私の住む地域は8月の後半に大きな夏祭りがあるので、そのお祭りが終わると猛暑だろうが酷暑だろうが「夏も終わりだな~」と、日曜夜のサザエさん症候群ならぬ夏祭り症候群を経験していたものです。この時の汗も暑さとは違う、テンションが上がることによる汗でした。情熱的ないい汗だったと今でも思います。

その地元の夏祭りは今年も中止。確かにこれだけ新型コロナウイルスの第七波が猛威を奮っている中でのイベント等の開催は個人的には不安でしたから、ホッとしたというのが正直な思いです。だけど同時に寂しい気持ちもあり、せめてお神輿だけでも他の地域でもやっていたように車で引いてまわってほしかったなと思いました(どうやらお神輿だけはお披露目があったようです)。

お祭りは実施されませんでしたが、頭の中では地元の盆踊りの音楽が脳内BGMとしてずっと流れ、ひとりでエアー盆踊りに興じた夏でした。