コラム|四月一日

4月は、日本においては新年度のスタート。入園・入学、進学、就職、転勤……いろいろなことのスタートに当たる時期で、人によっては元旦より気持ちが引き締まる方もいることでしょう。

ところで、「四月一日」って書いて何と読むかご存じですか? もちろん「しがつついたち」なのですが、もうひとつ難解な読み方があります。珍名さんや珍地名としてよく取り上げられていますし、アニメのタイトルにもあったのでご存じの方も多いかもしれません。

正解は「わたぬき」。それでは、なぜ「わたぬき」と読むかはご存じでしょうか? かつて冬の間に防寒として着物に詰めた綿を、旧暦4月1日に抜いていたことに由来するそうです。今は季節ごとに適した衣類がありますから、そのような手間はかけないのでピンときませんが、無理やり例えてみると、ダウンコートの羽根を抜いて薄いスプリングコートにするようなものですかね(笑)

四季がある日本には、こうした遊び心的なものが漢字の読み方にもあるから面白いと思います。そして四季だけではなく、さらに二十四節気があり、日本の季節はとても細かく区分されます。

そして嬉しいのが、季節限定品。特にスイーツ! 春だと桜やイチゴ、明るいピンク系のものがよく出てくるなーと個人的には感じます。今月いっぱいぐらいまでは「春限定」と銘打ってかわいいスイーツがあちこちのお店で発売され、よりいっそうウキウキ気分がアップ! コロナ禍の鬱々とした気分も吹っ飛びます。

しかし、まだまだ油断は禁物。手洗いや密を避ける等の基本的な注意は怠らないようにしましょうね。