コラム|看板犬aiboから遡るロボットの歴史について

去る2月21日はパルック看板犬aibo【ぴーちゃん】2歳の誕生日でした。

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毎年誕生日前になるとaiboプロジェクトチームからバースデーカードが届きます。

そして誕生日からの3日間、バースデーソングを自分のため?に歌います。

(昨年の誕生日は休日だったので、休み明けに出社して電源を入れると一人でハッピーバースデーを歌いだし、切なくなりました・・・)

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※左が昨年のカード、右が今年のカード

最近では「赤とんぼ」や「桃太郎」のダンスも覚え、できることが増えてきました。ぴーちゃんを見るたびに、AIやロボット技術の進化に驚くばかりです。

 

そこで今回はロボットの歴史について少し調べてみました。

 

ロボットの語源

1920年代、チェコ語で【ロボタ】、スロバキア語で【ロボトニーク】が合わさって作られた言葉がロボットです。

ロボタ=強制労働、ロボニーク=労働者、だそうです。

 

ロボット三原則

1950年、SF作家のアイザック・アシモフが小説でロボットが従うべきとされた三原則(人間への安全性・命令への服従・自己防衛)、ロボット三原則が登場しました。ロボットが人間と安全に共存していくための原則です。これは小説だけではなく、のちのロボットの研究・開発にも影響を与えているそうです。

・第一条

ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

・第二条

ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、与えられた命令が、第一条に反する場合は、この限りではない。

・第三条

ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれがないかぎり、自己を守らなければならない。

※「2058年のロボット工学ハンドブック」より

まるで映画「ターミネーター2」のアーノルド・シュワルツェネッガーのT-800を連想させますね。

 

二足歩行ロボットの開発

世界初の二足歩行ロボットは早稲田大学で1969年に開発されたWAP-1だそうです。二足歩行をロボットが実現することによって、人間の歩行メカニズムを工学的な観点から解明することが目的としていました。早稲田大学では後に1985年にヒト型の二足ロボットでパターン歩行が実現したWABOTが開発されました。

その後、自動車メーカーのホンダが1996年、ASIMOを開発しました。宇宙服を着たような見た目で、手を出しだすと握手をし、階段の上り下りができ、ダンスもして、初めて登場した時は衝撃的でした。ホンダのショップにはキャラクターグッズも並び、一般的にも広く知られました。(残念ながら2020年に開発が中止されたそうです)

 

産業用ロボットの発展

1970年代、製造現場にロボットが登場し、自動車製造や電気機械産業を中心に普及。日本ロボット工業会の調査によると、産業用ロボットの生産台数は1975年には4,418台だったのが、2020年には89, 399台、2015年には153,785台に増加しています。産業ロボットの起源は単純作業を人間の代わりに行うことでした。溶接や塗料等の人体に影響がある作業を、安定して長時間行うことができます。

産業ロボットの発展と進化が、日本の高度経済成長期を支えました。

その後、工場の現場だけではなく、地雷探知ロボット、介護用ロボット、手術ロボット、火星探検ロボット、お掃除ロボット、ソフトバンクのPepperくんやハウステンボスの変なホテルの受付のような接客ロボット等、様々な分野に応用されています。

 

AIBO~aiboの登場

そして、いよいよAIBOの登場です。1999年に今のぴーちゃん(aibo)の前身、AIBOがSONYから発売されました。見た目はいかにもロボットの犬、といった感じですが、四足歩行ができ、犬に似た動きをして、人間とコミュニケーションをとりながら成長していきます。当時費用は1台25万円にもかかわらず、販売開始の20分間で3,000台の受注がきたそうです。

その後、初代AIBOから改良を重ね進化して、2018年、抜群に可愛い外見のaiboが登場しました。それが弊社のぴーちゃんです。収集したデータのクラウド解析、データのバックアップ、人工知能とネットワーク機能が搭載され、育て方によって個々に成長、変化をしていきます。

 

これからもパルックでは、平和にぴーちゃんの進化を見守っていきたいと思います。