コラム | 美術館巡り③イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜展

丸の内の三菱一号館美術館で開催中の「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜ーモネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン展」に行ってきました!

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この三菱一号館美術館、古い洋館の建物がとにかく素敵です!気になって調べたところ、明治時代に政府の建築顧問だったジョサイア・コンドルの設計だそうです。ただ1968年に老朽化に伴い一度解体され、その後2009年に復元したレプリカが今の美術館になっています。

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今回の展覧会の目玉作品でポスターにも使われている「睡蓮の池」

日本初来日だそうです。池の水に映る光が強く強調されていて、とても素敵でした!モネはジヴェルニーの自宅の庭に睡蓮の池を造り、晩年までの約30年間で250枚ほどの睡蓮の絵を描いたそうです。モネは時間、季節、天候によって池に映る光の変化を追いかけ、同じテーマの作品をたくさん描いた画家ですが、同じ睡蓮でも作品によって印象が全然変わってくるなと思いました。。
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今回の展覧会でモネと同じぐらい印象に残った作品がこちら、レッサー・ユリィの「夜のポツダム広場」

館内の離れた隣の部屋からもこの青と黄色の色合いが目を引き、人だかりができていました。日本ではかなりマイナーな画家ですが、他のモネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャンなどの巨匠を差し置いて、唯一この無名画家のポストカードが即日完売したそうです。そんなことは前代未聞で、アートテラーの方が言うには2021年最大の事件、らしいです(とスポーツ報知に書いてありました)

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帰りに見た夜の東京駅も、ユリィの夜のポツダム広場に負けないぐらい綺麗でした!こちらは三菱一号館を設計したコンドルの弟子の辰野金吾の設計です。

2022年1月16日まで開催しているので、ぜひ興味のあるかたは足を運んでみて下さい。